旧正月の準備で華僑は大忙し


旧暦の正月が近いらしい。華僑たちは、異国の地にあっても旧正月を祝う習慣を捨ててないようだ。


昨日16日に、インターナショナル・ディストリクト(別名「チャイナタウン」)で買い物をしたら、どの食料品店も、旧正月の準備をしていると思われる買い物客でごった返していた。写真は、Hop Thanh Supermarket(漢字では「大成市場」と書くんだったように思うが、例によって記憶が定かではない*)、というベトナム系食料品店で撮影したもの。私が入店したときは、ちょうどこの鴨が店頭に並んだところで、それを競って求める人で大騒ぎになっていた。この鴨は羽根こそむしってあるが、あとは全く手をつけてないと思われ、頭もあるし足もある。慣れてないとちょっとひるむと思うのだが、彼らは全くそんな様子もなく、包装すらされてないこの不憫な鴨たちを、数羽分まとめて首や足をわしづかみにし、買い物かごに放り込むようなツワモノたちばかりだった。

ちなみに、写真では鴨が、パックに包装済みの他の肉類商品の上に雑然と並べられているように見えるが、これは本来の陳列場所ではない。本来の陳列場所はずっと奥なのだが、鴨がそこに並ぶなり、我先に求める客がともかく数羽をつかみ、この場所まで持ってきた上で選別した結果、選ばれなかった鴨がそこに残っているのである。いかに熾烈な競争であったか想像できるだろう。いずれ誰かの胃袋に収まる運命とはいえ、もう少し丁重に扱ってやってもよいように傍目には思えた。

Hop Thanhはそれでもまだましな方で、通りをはさんで斜め向かいにあるHau Hau Marketに至っては、レジ待ちの長蛇の列が店内に伸び、私など買い物そのものを諦めたぐらいだ。「それくらいで大げさな」というあなたは、彼らの買い物のスタイルが分かっていない。多くの人が、大きなショッピング用カートいっぱいいっぱい、あるいはそれ以上分買うのである。場所がら周りにレストランが多いが、そこの経営者たちが材料調達に利用するぐらいなのである。当然買い物の量が半端ではない。一般客も、思わず、「あの、これから冬眠ですか?」とでも聞きたくなるほど尋常でない量を買うのである。

ちなみに、Hau Hau は間違いなく漢字で「好好」だろう。なんせ、建物の外側にどでかい「好」の字が掲げてあるのだから。

Hau Hau MarketについてはYouMaga.comに日本語で紹介がある。そこには「冷やかしがてら一度覗いてみよう。」と書いている。これは、日本の感覚ではHau Hauのような店は、敬遠しがちだからであろう。店内は混雑しているし、かならずしもきれいに商品が陳列されているわけではない。魚を扱っているセクションでは独特の匂いもする。店員は英語をあまり解さないし、愛想もすこぶる悪い。"Thank you." の一言すら発さないキャッシャーすらいる。客層はというと、まずは当然ながら圧倒的に中華系。続いて、メキシコ系(店員もメキシコ系が多い)、さらに今ひとつどこの国の人かわからないが、肌が黒くスカーフをまとったイスラム教徒とおぼわしき人々。白人は、滅多に見かけないが、いたら確実に目立つ少数派だ。日本人がこういう店に足を踏み入れるのを躊躇するのはわかる。

しかし、一旦そういう店に詳しくなると、利用しない方が馬鹿のように思えてくる。なにせ、安いのだ。肉の類はもうQFCのような「普通の」食料品店では買うことはなくなった。しかも、海鮮類では、QFCなどでは手に入らないものが手に入る。タコやイカなど。タコについては、このブログでも、それの料理に対するさまざまな試みについて書いてきた:「ついに葛根湯入手」、「このタコっ!」、そして、「このタコっ、いや、この子ダコっ!」。

日本人はすぐ宇和島屋に行きたがる。確かに、宇和島屋でないと手に入らないものもあるし、ものによっては意外なことに宇和島屋の方が安かったりする。しかし、宇和島屋で法外に高いものを買わされて喜んでいるうちは、日本人としてシアトルを本当に満喫しているとは思えないのだ。

*あとで買い物袋をよく見たところ、Hop Thanh Supermarketは漢字で「合成超級市場」と書くようだ。つい、「超ド級市場」と読んでしまいそうだが、確かに、値段の安さと熱い活気は「超ド級」かもしれない。

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旧正月の準備で華僑は大忙し への1件のフィードバック

  1. didadi より:

    中国ではそいうような大型スーバーがほとんどです、土日でさえちゃんとものを選べないくらい人いっぱいだから、年末はなおさらである!そこの店員の態度が悪いのも普通、まあ、多くの客もそれくらいのレベルなので、それでいいかも。その点が慣れないでしょうから、外人さんたちは高級スーバーなどを利用しているそうです。
    アメリカでは鴨が多いの?中国は鶏がほとんどです、頭も足もある鶏を見慣れたので、逆に取られたほうがかわいそうではないかと思われちゃう。そうだ!中国では頭と足が食べられるので、いや、好きな人が多い、捨てたらもったいない。

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