Thunderbird/Gmail/Androidのアドレス帳の人名データの扱い方の違い

Thunderbird/Gmail/Android間のコンタクト情報の同期をしようとしている。「コンタクト情報」はThunderbirdで
は「アドレス帳」と、Gmailでは「コンタクト」と、Androidでは「電話帳」と呼んでいる。本稿では特に統一せず混ぜて使うが、表現しようとしていることは同じである。

これをどうするかについて調べているうちに、Thunderbird/Gmail/Androidの三者でのアドレス帳の人名データの扱い方が違うことに気づいた。これについて、以下の三点に分けてまとめておく:

  • 姓・名とフルネーム
  • 振り仮名(ふりがな)
  • ニックネーム

Thunderbirdのアドレス帳では、姓・名データとフルネーム(Thunderbirdの用語ではdisplay name)は完全に別個に扱える(ちなみに、今はじめて気づいたがミドル・ネームを直接扱えないようだ)。一方、Gmail、Android端末とも、ユーザに用意されている通常の手段を利用する限り、これらは紐つけられている。「通常の手段」とは具体的には、Gmailの場合Webインターフェースであり、Android端末の場合はデフォルトの電話帳アプリである。これらでは、姓なり名前なりを変更すれば、フルネームも自動的に変わってしまう。Android端末では(通常の方法では)できないが、Gmailではフルネームを直接編集もできる。ただし、これを行うと姓・名データも恣意的に変更されてしまう。


しかし面白いことに、APIを叩けば、Gmail、Androidとも、姓・名データとフルネームをThunderbird同様別個に扱えるようだ。以下にデモしてみる。

まずThunderbirdで以下のように、あたらしいコンタクトを作成。姓・名はローマ字で("Yamada"と"Taro")、display nameは漢字で入力する(「山田太郎」)。



これを、gContactSyncというThunderbirdのアドオンを使ってGmailに同期させるとこのようになる。
名前として表示されるのは、Thunderbirdでのdisplay nameである漢字表記だが、これを編集するためのポップ・アップ・ウィンドウを開いてみると、ローマ字で姓・名データが保持されていることがわかる。なお、ここで、"Save"ボタンを押してしまうと、フルネームが変更されてしまうので、注意して"Cancel"する。





さらにこれをAndroid端末がビルトインで持っている同期機能を使って同期すると、このようになる。私の所有するソニエリことソニー・エリクソン (Sony Ericsson)のXperia X10 miniについてきたデフォルトの電話帳アプリでの表示である。これの編集画面を開いてみると、Gmailのときと同様、ローマ字で姓・名データが保持されていることがわかる。

次に、日本人名を扱う上で重要になってくる振り仮名。Thunderbirdではこれを全くサポートしていない。一方、Gmail、Androidの双方でサポートされていて、同期もされる。できればアドレス帳の編集はThunderbird内で閉じるようにしたので、gContactSyncのレベルでサポートできないかお願いしているが(Thunderbird側ではカスタム・フィールドで対応することになろう)、どうなることやら。これが有用な人は限られてくるので相手にされない可能性は高い。

なお、X10 miniのデフォルトの電話帳アプリでも、コンタクト編集画面でアバター/顔写真の下にある小さな右矢印をクリックすることで、振り仮名を編集できる。なので、デフォルトの電話帳アプリが全く日本人名に対応していないとはいえないのだが、振り仮名を元にした索引付けはできない。話を戻して、X10 miniのデフォルトの電話帳アプリでも振り仮名を編集できるのだが、編集後保存する際、コンタクト情報を全部保存するようで、フルネームが姓・名データと別に設定されている場合、このときにフルネームが姓・名データを元にしたものに置き換えられてしまう。ふりがなオートマティックというアプリがあり、これは漢字表記から読み仮名を自動生成してくれるのがウリなのだが、これを使うと手動で振り仮名を設定することもできる。この場合、フルネームは影響は受けない。

最後に、ニックネームは、Thunderbird/Gmail/Androidの三者ともでサポートされている。Android端末のデフォルトアプリでは表示すらされないが、データとしては保持されている。置き換え電話帳アプリの一つである電話帳Rがコンタクト情報にニックネームも含めて表示することでわかる。なので、JBook2の作者に、ニックネームでの検索もサポートするようお願いした

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