歌詞のMP3への埋め込みツール

このブログに記事を投稿するのも一月以上ぶりだ。別の日本語ブログには比較的最近、「またまた猫写真＋ビデオ」というのを書いたが、それだって久しぶりだった。 英文ブログのほうには頻繁に投稿しているのだが。

さて、以前「歌詞データのMP3形式音ファイルへの埋め込み」にMP3オーディオ・ファイルに、歌詞情報を埋め込む方法について書いた。その時点では実際に試してみることはなかったが、最近その機会があった。

K5 Lyrics Editorは英語および日本語の歌詞埋め込みに関して問題ないようだ。ところが、フランス語などにあるアクセントつき文字が正しく扱えない。作者の方にお伺いしたところ、実装するのに用いているHSPが内部的にShift JISで動作するからだそうだ。残念。

日本語によるLyrics Editorに関する説明があったので、喜び勇んでLyrics Editorをインストールしてみた。確かに、日本語による歌詞も埋め込める。コンパニオン・ソフトのWinampプラグインでそれが期待したように表示される。一見めでたい。しかし、自分の目的には合わない。

Windows Media Player 9でその埋め込んだはずの歌詞が表示されない。調べてみると、歌詞埋め込みのフォーマットは複数あり、このLyrics Editorは、それの新しいLyrics3 ver.2.0という形式のみサポートしている。この、「のみ」が問題で、古いバージョンのLyrics3については全く関知しないようなのだ。すなわち、Lyrics3 ver.2.0 による歌詞情報がなく、Lyrics3による歌詞情報だけ存在するようなMP3ファイルに関しては、Lyrics Editorも、Winampプラグインも、あたかも存在しないがごとく、それを完全に無視してしまう。

後記： この段落の情報は正しくないことが分かりましたので、後日、訂正記事を書きました。そちらもご覧下さい。

無論、PC上ではWMP9を使うのを諦め、Winampのみを使うようにすれば問題なくなる。ただし、そもそも歌詞情報埋め込みは、ポータブル・オーディオ・プレーヤ上でもその歌詞を見られるようにすることが目的の一つなので、まだLyrics3 ver.2.0に対応していないポータブル・オーディオ・プレーヤが大半の現状では、受け入れられない選択肢となる。

WMP10、および最近正式発表されたばかりのWMP11での歌詞情報の扱いについてはわからない。いずれにせよ、自分のWindows 2000を走らせているPC上ではインストールすらできないことになっているので、調べる意味すらない。

ところで余談になるが、このLyrics EditorにしろWinampプラグインにしろ、楽曲情報はID3v2のデータがあっても、それではなく、ID3v1のデータを参照するようである。Winamp本体はID3v2のデータを表示するので、これらに内容の違いがある場合(本来あるべきでないのは事実だが）、本体とプラグインの表示が違うということになってしまう。

さて、それでは（古い方の）Lyrics3を扱えるものは、と探してみると、LyricFX for Winampというのが見つかった。一見よさげなのだが、何度試してみても、OS（Windows 2000）をクラッシュしてしまう。これでは使えない。

…というわけで、現時点では有効な解決策は見つかっていない。