猫背が改善

某所で投稿した記事に加筆。


私は子供の頃から猫背でした。親に、背筋を伸ばせ、背筋を伸ばせ、と言われつづけていましたが、だからといって効果があったとは思えません。

月日は流れ、私はもう下手すると中年と呼ばれてしまう年齢に達してしまいました。ですが、いまだに性懲りもなく、憧れのハイキック実現のための努力の一環として、hip flexors (日本語だと、股関節屈筋?)を伸ばすダイナミック・ストレッチングをしていました。 具体的には、Kurzの記事中ほどにある写真のb.にあるような、後方への蹴上げですね。

ある日、いつものようにジムでそのストレッチを行った後、鏡に映った自分の姿をぼんやりと眺めていた私は、ふと、何かが違うことに気がつきました。しばらく考えをめぐらせた後、実は背筋が伸びて姿勢がよくなっていることに気付いたのです。つまり、私の場合、hip flexorsの柔軟性が不十分だったために、それより上部の体の前面が下方に引かれ、そのために胸を張ることが出来ず結果として猫背になっていた、ということのようなのです。我ながら目からウロコの瞬間でした。よもや、猫背が起こる背中上部から見て体の反対側と言っていい、腿の付け根前面の筋肉の硬さが原因だったとは、それまでまったく考えつきもしませんでした。親の「背筋を伸ばせ」というような単純な指示では、猫背が改善しなかったのは実にもっともなことでした。

女性に腰痛を訴える人は多くいますが、その原因が往々にして弱い腹筋にあることは、この手の話に詳しい人なら知っています。それと同様、これも、風が吹けば桶屋が儲かる式の話といっていいでしょう。我々の肉体の、部位間の意外な関係に、感嘆を禁じえません。

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猫背が改善 への1件のフィードバック

  1. didadi より:

    小学校卒業した夏にお父さんにすこし猫背のくせがある、座る時、立ってる時にに背筋を伸ばせと言われたことがある。
    その後すこし気をつけていたら、いつの間にか治っていました。

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